事業報告書、実績報告書
運送事業者は毎年2種類の報告書を運輸支局に提出しなければなりません。(貨物利用運送事業報告規則による)
・事業概況報告書:毎事業年度の経過後100日以内に提出。
・事業実績報告書:前年4月1日から翌3月31日までの期間の実績を7月10日までに提出。
※決算が3月末の事業者の場合は、2つの報告書が同じタイミングになります。
この報告書は、提出の際に受理印を押された控えを貰えるのでそれを保管しておきます。
運輸局への申請・届出書類
運送事業の許可・認可申請書類や、運行管理者選任届・整備管理者選任届などの各種申請書・届出書類はファイリングして、要求されたときにはすぐに出せるようにしておきましょう。
もし、許認可時の内容と現況とが一致していない場合は、指摘事項となります。
(例)
・営業所休憩所や車庫が変わっているのに認可を受けていない。
・車庫内に倉庫などの建造物を設置して収容能力が変わっているのに認可を受けていない。
未認可の指摘があると、その対応結果の報告を求められます。(報告期限があります)運送事業者は該当の認可申請を行い認可を受けなければなりません。認可申請には処理期間がかかりますので早急に対応する必要があります。
運輸安全マネジメント
運送事業者は、自らが自主的・積極的に輸送の安全の取組みを推進して、安全管理体制を「PDCAサイクル」により継続的に改善し安全性の向上を図ることが求められています。
PDCA:PLAN-DO-CHECK-ACTION の頭文字を取ったもので、計画の策定-実行-評価-改善をサイクルで回していくものです。
これには輸送の安全に関する基本的な方針を定め、安全に関する目標・計画を設定して、それに対する実績を記入していきます。例えば「安全対策ミーティングを月1回実施」という計画を立て、ミーティングを実施したらマネジメントの実績欄に記入します。
この運輸安全マネジメントの内容は公開しなければならないため、営業所内に掲示するかホームページに掲載します。